よくある質問

  • HOME
  • よくある質問

それまで健康だった人が突然発症し、原因がはっきりと分からない突発性難聴。どの年代でも発症する可能性があります。
軽症の場合、そのうちよくなるだろうと楽観的に様子を見ている患者さんがいらっしゃいますがそれはとても危険です。

突発性難聴かなと思ったら

Q.治る確率はどのくらい?

治癒率は大体ですが65%で約3人に2人は治るといわれています。難聴の程度が軽ければ軽い程、そして治療は早ければ早い程治る確率は高くなります。

48時間以内、遅くても1週間以内に受診をして治療を開始してください。順調な場合は、平均で1~2週間で直る兆しが見られます。ただし、数年を経過したものでも症状の改善は充分に行えます。日常で不快感を軽減させることは充分可能です。

Q.一般的な治療法は?

選択肢は少なく、治療の有効性もいまだに研究段階で必ず有効とは限らないのが現状です。

  • ステロイド剤の投薬、点滴
  • 血流、代謝を良くする薬の処方
  • 高圧酸素療法

これらが、耳鼻科で行われる主な治療法となります。

Q.突発性難聴の後遺症はある?

不幸なことに、もしも治らなかったらどうなるのでしょうか。

  • 反対側の耳に波状することは無いと言われていますが、ただし経年による健側負担により別途発症することはあります
  • 不愉快な難聴が残る
  • 耳鳴りが残る
  • 耳閉感が残る(詰まる感じ)

発症してから1ヶ月が過ぎると治癒率が低下しやすくなりますので、なるべく早期治療を心掛けましょう。

Q.治らなかった時にしなくてはいけないことはある?

必ず聴神経腫瘍を除外する必要があります。聴神経腫瘍の10%は突発難聴の形で発症します。なるべく早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

突発性難聴にならないための予防法

Q.突発性難聴を予防する習慣などはある?

これをすれば大丈夫という完全な予防法は残念ながらありません。生活の中で気を付けて過ごすことはできます。

  • 栄養のバランスを考えた食事を摂る
  • 睡眠を十分にとる
  • 少し熱めの湯船につかるようにする
  • ストレスをためない
  • 耳に大きすぎる刺激を与えない

突発性難聴と補聴器

Q.突発性難聴に補聴器は効果的?

補聴器は音の空気振動を大きくする効果があります。そのため、突発性難聴の聴こえについては劇的な効果は望めません。
また、症状が安定しない方に補聴器をお勧めするのは禁忌項目となっています。

Q.補聴器の効果はないの?

病状が安定しても難聴の症状が残ってしまった場合は補聴器の装用は効果的です。本人に合わせて調整することで完全ではありませんが、本人らしい生活を送ることが可能になります。